「ぎっくり腰」というものは、突発的になんらかの負荷が腰に急激にかかることで引き起こされるものの総称です。
単純に腰の筋肉や軟部組織を痛めただけの場合もあれば、他の病気が隠れていることもあるといわれています。
時には「骨折」している場合や、「椎間板ヘルニア」が隠れているなどといったこともありますので、強い痛みがなかなか引かず、発熱を伴うなど異常を感じる場合は「整形外科」でまず診てもらいましょう。
「整形外科」でレントゲンを撮影。
「ぎっくり腰」で整形外科を受診した場合、どういったことを調べていくのでしょうか。
「整形外科」ではまず「そのぎっくり腰の痛みが何に起因するものなのか?」ということを調べるため、「レントゲン」などを撮影していきます。
「整形外科」での治療方法。
「整形外科」では、その症状に応じてさまざまな方法で治療を行っていきます。
・理学療法
痛みが引いた段階で行われるのが「理学療法」というもので「運動療法」「牽引療法」「装具療法」「電気療法」などで対処します。
・薬物療法
「薬物療法」では外用薬、内服などで炎症を鎮めたり筋肉をやわらげるなどといった治療を行います。
湿布炎症止めなどの薬を用いていく方法です。
・神経ブロック療法
この方法は基本的な「ぎっくり腰」の保存療法である「安静」な状態で、内服を処方しても痛みがひかない場合使うものです。
痛みを伴っている「神経根」の部分に「局部麻酔」「ステロイド注射」等を施し、痛みをブロックするのです。
「ぎっくり腰」の原因が他の外科的に治療が必要な場合、手術も。
「ぎっくり腰」を発症した痛みが、筋肉や軟部組織の損傷だけではなく「椎間板ヘルニア」や「脊柱管狭窄症」といった他の疾患が原因と判明した場合は、その根本原因を取り除くために「手術」を行う場合もあります。
他にも腰の痛みがまったく別の病気に起因する場合もあるため、そのような疑いがある場合には、別の科で精密検査を行う必要が出てくることも。
このように「整形外科」での治療は保存療法である理学療法、外科的療法など。
「ぎっくり腰」を起こした日は痛みがかなり酷い状態のため、すぐに痛みを押して受診すると逆効果になることもあります。
ですから一旦安静にしておき、その間に異常が見られるときには、速やかに受診することが望ましいでしょう。