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血行不良などから腰の周りの筋肉などが凝り固まってしまい、そこに突発的な負荷がかかるなどして引き起こされる「ぎっくり腰」。
突然のあまりの痛さにそれこそ「腰を抜かした状態」になりかねないほどの激痛なのですが、実は「ぎっくり腰」似たような症状でありながら、「ぎっくり腰ではない腰痛の病気」というものがあるようです。
ここでは「ぎっくり腰に似た症状の別の疾患」について解説していきます。

実はたかが「腰痛」?の中にさまざまな病気が…!

「ぎっくり腰」であろうとなかろうと、その急激にくる強い腰の痛みというものは耐えがたいものがあります。
しかし「ぎっくり腰」であっただけなら「腰だけを安静にする」などといったケアからでいいものが、実は他の病気が隠れていた、となってはさらに大変なことになってしまいます。
実は「腰痛」を引き起こす疾患がかなりたくさん存在し、場合によっては「腰痛」で受診したことから下記のような大きな病気が見つかることもあるのです。
腰痛を伴う病気とは以下のとおりです。

・骨粗しょう症による腰痛
・胃潰瘍・十二指腸潰瘍といった消化器系疾患による腰痛
・腎炎・尿道結石といった泌尿器科系疾患による腰痛
・子宮外妊娠・子宮内膜症といった婦人科系疾患からの腰痛
・心身症・うつ病などといった心因性の疾患からの腰痛
・一般的に存在する細菌が骨に感染したことからの腰痛
・大腸がん・前立腺がんなど、がんが骨に転移することによる腰痛

これらの疾患によっては、突発的な腰の痛みを伴う症状もあり、その症状が「ぎっくり腰」に酷似していることも。
そういたことからこれは「ぎっくり腰」だろう、と思い込んでしまい、自己判断で処置しかしなかったことで症状が進行してしまう…ということもありえるのです。
万が一突然の腰の激痛がやや引いた後に、しばらく経ったあとも腰痛があり、そこに発熱・意味もなく冷や汗などがあるなら「要注意」です。
そういった状況なら上記のような「重篤な病気」の可能性が考えられます。
もし大きな病気が隠れていた場合には、見過ごしてしまうことが、その病気の進行を進めてしまうことになってしまいます。
「ぎっくり腰」だけの場合には「発熱」「冷や汗」などの症状は出ないものですので、万が一腰の激痛とともにこれらのような症状が見受けられる場合には、速やかに精密検査を受けるようにしましょう。