「ぎっくり腰」とは「寝違い」や「肉離れ」のような現象。

「ぎっくり腰」になるときとは、「こういったことをしているとき」「こんな状況」といった、具体的にこういうときに起こる、といったことが断定できません。
よく言われるのは「重い荷物を持ったとき」ですが、一般的にぎっくり腰になった人にどういった状況で痛みましたか?と聞いても、重い荷物を持っていたときだったという人はあまりいないようです。
逆に日常生活を送っていてその中の動作で「瞬間的に痛みが起きた」といったことが多い。
「ぎっくり腰」で起こる痛みは、「寝違い」や「肉離れ」の筋肉の損傷と同じ現象で、その筋肉が急激に範囲を超えて引き伸ばされたときに起こるのです。

「ぎっくり腰」で傷めてしまう場所とは。

腰椎(ようつい)
骨盤の上に位置する腰椎とは背骨とも関わっています。
この部分を傷めてしまうと、腰のちょうど中心部分が痛くなってしまいます。
ほかにも背骨に剃って背筋があるのですが、ここが緊張したり萎縮するなどして痛んだり、下肢にまで痛みが及ぶこともあるのです。

筋膜と背筋
筋膜や背筋が損傷するときには、これらだけが損傷しているといった場合はほとんどないようです。
ほとんどの場合が腰椎や仙腸関節などを同時に損傷している状態。
痛みに関しては筋膜や背筋そのものに感じるようです。

仙腸関節(せんちょうかんせつ)
この仙腸関節(せんちょうかんせつ)を傷めてしまうと、痛みそのものは腰自体ではなくむしろ「臀部(でんぶ)」に感じるものです。
仙腸関節とは、骨盤の仙骨と腸骨という骨の間に位置する関節のことです。
周囲に存在する靭帯がしっかりとこれらを連結していて、脊椎の根元の部分に当たります。
「臀部」とはお知りのえくぼが出る場所のあたりです。
仙腸関節を損傷してしまうことで、背筋に影響がでることから、その部分にも痛みが発生したり、他にもふくらはぎやふとももの後ろの面にまで痛み、あるいは痺れなどが発生することもあるのです。